店長のコンテナまみれの日々 第367話

こんばんは、三木です。
最近お問い合わせ及び受注の多い、「床の合板を鉄板に張り替え」加工例のご説明をさせて頂きます。
以前に、このブログでものすごく簡単にご紹介させて頂いておりましたが、わかりづらい点が御座いましたので、もう少し詳しくご説明させて頂きます。

まずコンテナの床は、元が合板(木)となりまして、28ミリ厚の物が敷かれております。
コンテナの床合板

この合板はコンテナの製造メーカー(中国)によって異なる場合が御座いますが、基本的にはアピトン合板と言う材木が使用されております。
よく「この合板の下には鉄板等があって、蓋がされているのですか?」等のご質問を受けますが、底に鉄板等の蓋は御座いません。

合板を取り外した画像がこちら↓↓↓

コンテナの床梁

合板を取り外しますと、このようにコ型の梁が入っておりまして底が丸見え状態となります。梁のコ型鋼は厚みが4mmとなりまして、この梁の上に合板が乗っかってボルトでがっちり固定されております。比較的簡易的な形状となっておりますが、この形状でも庫内には17トン以上の積載が出来る強度があるんですよ。(驚)
実際にこのコ型鋼の上を直接歩くと、そんなに固い鋼材では無くほんの少したわみます。(私の体重が重たいだけかもわからないですが・・・)
合板を乗せてしっかりボルト固定する事により、高強度の床に仕上がります。

最後に仕上げの鉄板を乗せて、溶接固定致します。

鉄板(縞鋼板)溶接完了

コンテナのフレームにしっかり全周溶接固定を行ない、張り替え完了となります。
もちろん、錆びとめ塗装及び仕上げ塗装等をしっかり行い、底面からも湿気対策の為の塗装を行なう必要が御座いますが、塗装をしっかり行なう事により、底からの湿気等の心配も御座いません。

そもそも、なぜ鉄板に張り替えるの?と疑問にお思いの方もたくさんおられるかと思いますが、鉄板に張り替えた際の利点を数点ご紹介致します。
(1)床の加工が行ない易い為、盤や機器等の重量物を保管しやすく、機器自体と床にがっちり固定できる。(溶接が可能となるので、機器に合わせた細工を行ない易いです。)
(2)密閉度が上がるので、害虫の心配がなくなる。(合板の場合は年数が経つと、設置場所によっては害虫の心配があります)
(3)錆びにさえ気を付けておけば、高寿命
などなど、様々な利点が御座います。
蓄電池システム、パワコン関係の機器保管の場合は大半が鉄板に張り替えさせて頂いております。もちろん、それ以外でも利点多い鉄板張替えをおススメさせて頂いております。

コンテナを特殊な用途でご使用の際は、実績豊富な当社にご連絡を下さいませ。
お問い合わせは0120-16-1771まで。

以上、三木でした。