熊本地震の教訓 | 後悔しない家づくりのために
ご覧いただきありがとうございます、ホウワの西川健次です。

2016年5月1日放送、NHKの番組「サイエンスZERO」No.543 緊急報告 熊本地震 ~被害解明に挑む~をご覧になられましたでしょうか?私自身、家づくりに携わる者の端くれとして、番組の内容に衝撃を受けるとともに、非常に考えさせられる内容でありました。

ATM建築さんが毎月発行されている手作り情報誌「フェリーチェ」の2016年6月号のなかに、この番組を含めて熊本地震の教訓として、これから家づくりをなされる方には是非ともお読みいただきたい内容がございましたので紹介します。

熊本地震NHKの報道

新耐震(昭和56年、1981年)以降でも70%が「倒壊」か「大破」

NHKが熊本地震の被害調査を報道しました。今回、私がみなさんに知ってもらいたい事実がはっきり報道されています。それは新耐震1981年・昭和56年から平成12年までの住宅でさえ70%が「倒壊」か「大破」しているという事実です。
平成12年(2000年)以降の住宅でさえ30%が「倒壊」か「大破」しているという事実。2000年には阪神大震災をうけて木造の法律が変わったにもかかわらず30%が潰れているのです。

どうしてこんなことになるのでしょうか?

それは、木造2階建て500㎡までの住宅には『構造計算』が義務付けられていないからなのです。

構造計算とは建物の安全性を科学的に証明すること。つまり通常の木造住宅は建物の安全性は証明されていないという事実を知ってください。

いま、日本の技術は進化し、木造で10階建てのビルでさえ造ることができる時代なのですが、2階建てまでは構造計算しなくていいのです。なのでこのような悲惨なことがおこってしまうのです。10階建てのビルをつくることができる木造の技術で家をつくるほうが安心ではないでしょうか?

あなたは何のために家を建てるのでしょうか?見得やいい恰好で建てるのではないでしょう。奥様や子供たちの安心安全で健やかに育って、さらに資産となるように建てるのですよね。

後悔しない家づくりをしてください。

4枚めの写真報道は14日の地震のあといったん避難所に避難したのだけれど、電気がもどったので自宅に戻ったことによって12名の方が亡くなったという記事です。
幾度も起こる地震に耐える事の出来る家を建ててください。一回の地震に耐えても、筋交いが折れてしまっては、次の地震に耐えられません。

被災者のご冥福と、一刻も早い復興をお祈りします。

笹川晋也

フェリーチェ2016年6月号

フェリーチェの発行元である株式会社エーティーエム建築さんの笹川社長ですが、木造住宅の世界ではかなり有名な方で、いくつか書籍も執筆なされています。自分はその本を読んで感銘を受けて、フェリーチェを申し込んだ次第です。(無料で毎月送っていただけます・・ありがたい、感謝!)
フェリーチェ2016年6月号
これから家づくりをご検討なされている方は、どちらの住宅メーカー、工務店で建てられるにせよ購読されたらいいですよ。(ATMさんには申し訳ないですが無料です)奈良の会社ですので、奈良県を中心にある程度地域は限定されるかも知れませんが、家づくりに役立つヒントや住宅についてのホントのところがたくさん見つかるはずです。

最後になりますが、今回の熊本地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

株式会社ホウワ  西川 健次