奈良の鹿

奈良の鹿
1234年(鎌倉時代)に書かれた『古社記』等の春日大社に関する書物によると現在より約1250年前の767年(奈良時代)に鹿島神宮の武甕槌命(タケミカズチ)が白い鹿に乗って春日にお遷りになったとあります。鹿は春日大社の神使であり、春日大社創建の際、茨城県にある鹿島神宮の祭神・武甕槌命が神鹿に乗ってやってきたと伝えられており、それゆえ、奈良公園の鹿は古くから手厚く保護されてきており、不慮の事故も含め、殺めると厳しい刑罰を受けたようです。鹿の和名はニホンジカでオス、メスともに3000g前後で産まれ、成獣になるとオスは体重60~100kg、雌鹿は40~60kgに成長します。また、オスだけに角があり、生後1年で1本角を1対、成獣になると3つに枝分かれした立派な角を1対持ちます。1671年(寛文11年)に危険防止と樹木の保護のために始まった伝統行事の「鹿の角切り」は現在も毎年10月に行われています。、またホルンで鹿を集め餌をやる「鹿寄せ」というイベントも行われています。


薬師寺

薬師寺国宝、重要文化財、世界遺産。奈良県奈良市にある寺院で法相宗の大本山で本尊は薬師如来、開基は天武天皇、道昭、義淵となっています。

東大寺大仏殿 奈良の大仏さん(盧舎那仏像)

東大寺大仏殿国宝であり世界最大の木造建築物。最初の大仏殿は758年(天平宝字2年)に完成しましたが、その後2度にわたって焼失し、鎌倉と江戸時代に再建された。正面の幅57.5m、奥行き50.5m、棟までの高さ49.1mのサイズで奥行きと高さは創建当時とほぼ同じですが幅は創建当時(約86m)の約3分の2になっています。大仏さんのサイズは高さ約14.7m、基壇の周囲70m、目の幅1.02m、口の幅1.33、耳の長さ2.54m、顔の幅3.20mとなっています。

他にもこんなお寺など

平城宮跡 大極殿

平城宮跡 大極殿奈良建都1300年に当たる2010年に合わせ、平城遷都1300年記念事業として平城宮跡に第一次大極殿が実物大で復元されました。大極殿院は、天皇の即位や元日朝賀などの国家儀式や外国使節歓迎の儀式がおこなわれた施設です。

法隆寺

法隆寺国宝であり、世界遺産。世界最古の木造建築物。法隆寺は7世紀に創建され、古代寺院の姿を現在に伝える仏教施設であり、聖徳太子ゆかりの寺院となります。また建造物以外にも、飛鳥・奈良時代の仏像、仏教工芸品など多数の文化財を有します。

長谷寺

長谷寺真言宗豊山派総本山の寺。本尊は十一面観音、開基(創立者)は僧の道明とされる。西国三十三所観音霊場の第八番札所でもあります。牡丹の名所であり4月下旬~5月上旬は150種類以上で約7,000株とされる牡丹が満開になります。『枕草子』『源氏物語』『更級日記』など多くの古典文学にも登場する事で有名。

室生寺

室生寺奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派大本山の寺院で開基は賢憬(賢璟)、本尊は釈迦如来です。平安時代前期の建築や仏像を伝え、境内はシャクナゲの名所としても知られてます。また、女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名があります。

安倍文殊院

安倍文殊院桜井市にある華厳宗の寺院で大化の改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂の氏寺として建立されました。本尊は文殊菩薩。陰陽師・安倍晴明が陰陽道の修行をしたとされ、平成16年に安倍晴明堂が建立されました。