防災コンテナと家財保管無料サービスはこうして生まれた。
防災コンテナと家財保管無料サービスはこうして生まれた。

創業半世紀を迎え、他にない独創的な商品とサービスで益々ご好評いただいている当社ではありますが、これらの商品サービスを生み出すきっかけになったあの出来事をお話させていただきます。

1998年、近畿を直撃した台風7号

1998年9月23日の読売新聞
1998年9月23日の読売新聞

当時の当社は創業32年を迎え、トラック運送業を中心に引越しサービスも手がけておりました。社の敷地内にトランクルームを保有し、引越しサービスの有料オプションとして建替えのお客様向けに家財保管も行っておりました。
ありがたいことに年々お客様も増加し、トランクルームが足りなくなる事態が発生。毎年、市販のトランクBOXを増築している状態でした。もちろん、ただ積み重ねるだけでなく、H鋼とワイヤーで強風対策もしておりました。のですが・・

ホウワ市販のトランクルームBOX
1998年当時に使用していた市販のトランクルームBOX

120世帯分の大切な家財と思い出を吹き飛ばした風速50メートル超

台風で倒壊したトランクルーム 台風で倒壊したトランクルーム
台風で倒壊したトランクルーム 台風で倒壊したトランクルーム

いまでもこの写真を見ると心が痛みます。ご迷惑をおかけしたお客様に申し訳なくって、ほんとにつらいのです。毎年の台風も何事無く過ごしてきたのに、業者さんに頼んでしっかり補強も入れてあったのに「何故?」と。

失墜した信用とのしかかる補償負担で経営危機に

この台風を境に事後補償の対応に追われる、まさに眠れぬ毎日が数ヶ月続きました。信用失墜による売上激減と家財補償のWパンチで創業以来最大の経営危機に直面したのです。

偶然の発見。風速50メートルオーバーでも海上コンテナだけは、はかりしれない強さだった。

強台風でもビクともしない海上コンテナ
強台風でもビクともしない海上コンテナ

何の補強も無く、中身も空っぽのままでたまたま無造作に置いてあった40フィート海上コンテナ。他の補強されたトランクルームBOXが吹き飛ばされたこの台風でも1ミリたりとも動いてませんでした。何の損傷もないままそこに鎮座する海上コンテナを見て、改めてその強さを思い知りました。

海コンの可能性にかけてみよう

「屈強な構造体である海上コンテナを使った商品やサービスを世に出して行こう。ホウワにしかないものを生み出していこう。」当社、北森社長の呼びかけに何度となく全従業員が集まり意見を交換。海上コンテナについての勉強や研究を重ねると共にいままでの引越しサービスについての見直しもしてまいりました。

第1号オリジナル商品 防災備蓄コンテナ「P-BOY」 まさしく最強の防災倉庫が誕生

第1号オリジナル防災備蓄コンテナ「P-BOY」
第1号オリジナル防災備蓄コンテナ「P-BOY」

強靭な構造体を利用した防災倉庫「P-BOY」の製造販売を開始しました。外見こそ普通の12フィートコンテナに見えますが、当社が独自に被災者や自治体関係者の声を集め、研究を重ね、防災対策として求められるた様々な仕掛けを施しております。現在では全国的にご利用いただいている大ヒット商品へと成長させていただきました。

お引越し時の家財保管も一気に無料化

トランクルーム保管無料
一方、お引越しサービスにおいては、当社の敷地内に20フィートコンテナを設置し、建替えやリフォームのお客様向けに無料で家財を保管するサービスを開始しました。こちらのサービスも大変好評を頂戴し、現在では個人のお客様はもちろん、住宅メーカーの営業様がご自分のお客様をお連れされる程に信頼をいただける様になりました。

さらなる研究開発とご満足を求めて

コンテナの研究開発及び製造、販売を手がける部門を「ホウワコンテナショップ」として創設致しました。第一号の防災倉庫に続いて、現在では危険物倉庫「法責箱」やソーラーなどエネルギー施設向けの蓄電池保管庫「エネマックス」をはじめ、ありとあらゆる用途に最適な改造コンテナを国内だけにとどまらず海外へも出荷させていただいております。

危険物倉庫コンテナ
危険物倉庫コンテナ
エネルギー施設向け蓄電池格納コンテナ
エネルギー施設向け蓄電池格納コンテナ

お引越し後の模様替えを何度でも無料に

模様替え無料保証ハガキ
お引越しサービス全般を手がける「ホウワ引越センター」においても、家財保管無料に引き続きお引越し後の模様替えや家具移動を何年後でも何度でも無料で行うサービスを開始しました。これは引越センターとして究極のアフターケアであると自負致しております。

あの時のお客様に心よりお詫びと感謝を申し上げます

報恩謝徳
報恩謝徳

平成10年のあの時、大変つらい思いと大きなご迷惑をおかけした120世帯のお客様に心よりお詫び申し上げます。当時の当社にとって可能な最大限の補償をさせてはいただきましたが、家財の中には金銭では解決できない、お金では買えない思い出の品も数多くございました事を大変心苦しく思っております。本当に申し訳ございませんでした。
今後も皆様のご健康、末永いご多幸を従業員一同心より願っております。