当社が、以前に移転業務をさせて頂いた事がある保育園の園長様から連絡を頂きました。元々保育園だった所を介護施設に売却したのですが、天井裏に大量の家具や色々な物が残っているらしく、介護施設から撤去して欲しいと言われたとの事でした。早速現状を見に行かせて頂くと、古い家具や大きな長持等が沢山置いたままになっていました。
天井裏のお片付け

こちらの建物は築100年くらいの古民家でした。元々天井裏に上がれる出入り口があったと思うのですが、現時点では塞がれており、点検口程度の部分だけが残されている状態でした。
天井の開口工事

元々の開口部では、天井裏にある家具や長持がサイズ的に下ろせませんので、天井の出入り口を広げる事にしました。当初の予定では、一番大きな長持を下ろせる程度の穴を開ける予定でした。しかし、スプリンクラーの配管が邪魔になり予定よりも小さな開口にする事となりました。

大工さんに入ってもらい、天井板を捲っていきました。最終的に復元の必要がありますので、板は残しておきます。

スプリンクラーの配管を避けながら切断しています。梁の上で切断して、最終的に復元出来る様に考えながら開口していきます。

小さな長持が下ろせる程度の開口となりました。大きな長持や家具等は、天井裏でスタッフがバールやハンマー使ってバラバラにして下ろすことにしました。
養生作業

天井板には隙間があり、作業をすると土埃が大量に落ちてくる可能性がありますので、床にパットと呼ばれる資材を敷き、その上にブルーシートを敷きました。

更に壁にはパネルと呼ばれる資材で養生を施しました。これで作業前の準備は完璧です。
天井裏の現状

大きな長持です。開口部から出ませんので、後ほど分解して搬出する事になります。奥の細かな物はサイズ的にそのまま出せると思います。

大小様々な長持が沢山ありました。長持だけでこんなに必要なのかと思いましたが、昔は沢山の人が集まる習慣があって、食器等や寝具が沢山必要だったのかも知れません。

食器や調理道具等も沢山ありました。どれも古くてほぼ朽ちていましたので、大変古くからある物かと思います。
開口部から下ろせる物から搬出

広げた開口部から下ろせる物を下ろしていく事にしました。細々した物を袋に詰めて下ろしていきます。

高いところから下ろしますので、脚立を使用して下ろしています。このお部屋からトラックまで距離がありますので、三人で運んでいきます。

開口部から出せる小さな長持等も下ろしていきます。天井裏は土壁になっており、長持や家具の上には崩れた土や埃が5cmほど積もっていました。ですのでそれらの土埃が下にも落ちてきてスタッフ全員真っ黒になっての作業でした。
大きな物の解体

少し分かり難いかも知れませんが、バールやハンマーで大きな物を分解しています。かなり朽ちていますので、思っていた以上に簡単にバラせました。

天井裏も三人で作業して、バラバラにした長持や家具を下ろしています。下で先に下ろした小さめの長持に、バラバラにした木を詰めて搬出しました。
作業完了

天井裏に遭ったものを全て撤去して、無事作業が完了しました。天井に土埃が残っていますが、これは下の部屋に落ちる可能性があるので今のところ触れません。別途ご相談を受けていますので、後日別作業をさせて頂く予定です。

今回は、2トントラック2台強の不用品の量でした。ただ、介護施設への侵入路が狭かったので、1.5トン3台で作業させて頂きました。介護施設の施設長に大変お喜び頂き、無事完了しました。