自分でする地鎮祭の仕方

地鎮祭って神主さんに頼まないといけないの?

いいえ、地鎮祭こそ自分たち家族で行うべきものです。高いお金を払って神主さんに来ていただく必要はありません。
奈良県内や近県のかたであれば三輪さんでご神符・清めのお砂・鎮物(しずめもの)・上棟御幣をいただいてきてご家族で行って下さい。地鎮祭の時に読み上げる祝詞は自分でつくるか、ご希望でしたら当社でもおつくりします。(無料)

地鎮祭こそ自分たち家族で行いましょう

地鎮祭って自分で出来ないのかなぁ
家を建てる、土地をさわるとなれば忘れてはいけないのが地鎮祭。一般的には住宅メーカーさんや工務店さんが手配してくれる神主さんに頼むパターンが多いみたいですが、それではカタチだけで本来の意義からはズレてる様に思うし、予算的にもちょっとキツイし・・
(よくよく考えてみて下さい。住宅メーカーさんが手配する神主って大半がアルバイトですよ。そんな有難くもなんともない意味のないものに高いお金を払いたいですか?)

そこで素朴な疑問、「地鎮祭って自分で出来ないのかなぁ?」



はい、自分で出来ます!って言うより地鎮祭の意義からしてむしろそこで暮らすことになる自分たち家族で行うべきです。

ここでは自分で行う地鎮祭のやり方やご神符の祀り方を解説します。

ここでは奈良県内での新築を前提に解説しておりますのでご祈祷は奈良県桜井市にある大神神社となります。奈良県外の方はその地域の「建築方除」を行っている神社に置き換えてお読み下さい。


事前に日にちの確認を・・・ただし年に四回ある土用(どよう)に注意

二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬前の約18日間を土用と言い、この期間中に動土(土をさわる、動かす)や土木工事などに着手することは大凶であり、壁を破ったりすることですら凶であると古来から伝えられ、地域によっては公共工事でさえも避ける様にされています。

  • 春の土用は黄経27度から立夏前日まで(おおよそ4月中頃から5月頭頃)
  • 夏の土用は黄経117度から立秋前日まで(おおよそ7月中旬すぎから8月頭頃)
  • 秋の土用は黄経207度から立冬前日まで(おおよそ10月中旬すぎから11月頭頃)
  • 冬の土用は黄経297度から立春前日まで(おおよそ1月中頃から2月頭頃)

ただし、土用の期間中でも間日(まび)という障りの無い日もあります。土用の間日は春の土用は巳と午と酉の日、夏の土用は卯と辰と申の日、秋の土用は未と酉と亥の日、冬の土用は寅と卯と巳の日となります。


まずは三輪の大神さまで建築方除のご祈祷をおうけください

土木工事や建築などすべての土地にかんする着工にあたっては三輪の大神さまにお願いして、ご加護により私たちの眼に見えない大地と大気の中にひそむ諸々の邪気や邪霊を祓い除いて頂き、工事の安全と無事息災をご祈念するのが方除のご祈祷です。

まず着工まえに三輪さんへお詣りし、受付で住所、氏名、工事の種類、方位等を詳しく伝えます。ご趣旨によりご神前でご祈祷をお受け下さい。

なぜ大神神社にお詣りするのでしょう?

大神神社の主祭神は大物主大神(オオモノヌシノオオカミ)様であり、国造りの神様として、農業、工業、商業すべての産業開発、 方除、治病、造酒、製薬、禁厭、交通、航海、縁結びなど、 世の中の幸福を増進することを計られた人間生活の守護神だからです。

そもそも地鎮祭ってなんでしょう?

地鎮祭ってなんでしょう?
誰だって断り無く自分のものを勝手に使われたら気分を害しますよね? でも事前にひとこと声をかけてくれれば大抵気持ちよく応じるものですよね? 「事前にひとこと声をかける」行為が地鎮祭なのです。簡単に申し上げますとそうゆうことなのです。

地鎮祭とは・・?

建築工事着工に際し、まず始めに建築場所で「地鎮祭」を行います。この祭は別名「とこしずめのまつり」や「地まつり」とも申し、その土地の霊をお鎮めする大切なお祭りです。大地を総支配されておられます三輪の大神さまを始め、その土地に深い関係のある産土神(うぶすなのかみ)さまに工事のことを申し上げ、その土地の平安堅固と工事の安全とをお祈りし、お守護を頂きますようにお願いするのが地鎮祭です。

地鎮祭に準備するもの

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1 ご神符

神社でいただきます。
大神さまのおしるしであるご神符を通して大神さまのご神徳をお受けすることになります。ご祈祷により神社から頂いたご神符は一時お家の神棚や清浄な処でそまつにならないようお祀りします。ご神符の向きは南向きが最も良いとされておりますが場所によっては東向きでも西向きでもかまいません。(北向きは避けて下さい)地鎮祭のときは建築場所でお祀りします。

2 清めのお砂

神社でいただきます。
大神さまの鎮まります神体山三輪山の清らかなお砂です。これから工事をする土地をこのお砂で祓い清めることによって色々な不浄や穢れを祓い除き、その土地を清浄にするものです。

3 鎮物(しずめもの)

神社でいただきます。
別名「あがないもの」ともいって土地を使う代償として神さまに差し出すもので土地を鎮めていただく忌物がおさめてあります。これを鎮めることによりその土地が永久に障碍のないよう土地の諸々の霊を鎮めていただくものです。

4 上棟御幣・棟札

上棟御幣神社でいただきます。
棟上げの時に棟木または梁にとりつけることにより建物に宿る神さまの依代となります。これにより諸々の災禍から建物をお守護いただきます。また建築物の棟がいつ上がったかを知る一つの證にもなりますから裏面に上棟の年月日と施主名を書き入れて下さい。

5 笹竹五本

笹竹自分で準備、住宅メーカーさんや工務店さんでも用意してくれます。
忌竹として建築場所の四隅と中央に立てます。

6 荒縄

荒縄自分で準備、住宅メーカーさんや工務店さんでも用意してくれます。
〆縄として四方に張ります。

7 紙垂(しで)を十六枚

紙垂自分で準備します。住宅メーカーさんや工務店さんでも用意してくれる場合もあります。
荒縄にはさんで取り付けます。

建築場所でのお祀りのしかた

建築場所でのお祀りのしかた
まず工事を行う土地の地ならしをして、その建築場所の四隅に笹竹(忌竹)を立て荒縄(〆縄)を張り、紙垂を竹と竹の間にそれぞれ四枚づつ合計十六枚とりつけます。次に中央にに青竹を立ててその上部に方除のご祈祷神符をビニールなどで水が侵入しないよう包み、風雨に充分耐え得るように南向きまたは東向きにしてくくりつけて下さい。

清めのお砂の撒き方

清めのお砂の撒き方
清めのお砂をお皿などに半紙を敷いて盛り、①東北(表鬼門)の隅から②東南(巽)③西南(裏鬼門)④北西(乾)と時計廻りに各隅を順番に清めて最後に中央部を清めます。撒き方は一ヶ所で左、右、左の順で内より外の方に向けてその土地に撒きます。この場合の四隅と中央は五本の竹の根元付近をいいます。

  1. お砂を撒く方は手水を行い、口を漱ぎ、心身を清めてください。更に言うならば潔斎(けっさい)といって、水またはぬるま湯をかぶり心身ともに清めると尚よろしいです。
  2. 神社からいただいた清めのお砂を容器(三方、御敷または底の浅い器、皿など)に移します。
  3. 移した容器を両手で持ち、お清めをする場所の正面に立ち心中で「これからお清めをします どうぞお清めください」と念じ一礼(軽くお辞儀)をします。
  4. お砂は一ヶ所あたり撒く人を中心にして左側前・右側前・左側前と三回に分けて撒きます。
  • 撒き方はお砂の容器を左手で持ち、右手の指でお砂をつまみ持ち一回ごとに「祓へ給ひ 清め給へ」(ハラエタマイ キヨメタマエ)と唱えて撒きます。
  • 一ヶ所に左・右・左と三回撒きましたら終わりに「お清め宜しくお願いします」と心中で念じ一礼をします。
  • 撒くお砂の量は一ヶ所に一袋ぐらいを目安にされて下さい。地鎮祭は五ヶ所ですので五袋用意されて下さい。

工事中のご神符の扱いについて

工事中のご神符の扱いについて
工事着工されましたら中央に立てたご神符の青竹は工事に差支えのないように東北の隅に移すか、もう一度ご自宅の神棚でお祀り下さい。くれぐれも粗末な扱いの無いようにお気をつけ下さい。

鎮物の納め方

鎮物の納め方
基礎工事の時、建物の中央の土地に三十センチほどの穴を掘り、鎮物をその穴に納めて埋めます。

鎮物は住宅会社の担当者さんに渡して基礎工事の業者さんに指示してもらいましょう。

竣工後のご神符について

竣工後のご神符について
工事が完成しましたらご神符を持って大神さまへお礼参りをしましょう。その時にご神符をお返しすればいいです。ご趣旨により建築竣工のお礼のご祈祷を受けられて、もう一度清めのお砂で新築の家の四隅と表裏の玄関をよくお祓い下さい。

転宅・鎮祭について

転宅・鎮祭について
いよいよご新居に移られます時、先ず第一に神棚を造り転宅方除もしくは家内安全の御祈祷神符をお祀りになり、ご家族で日々の息災と平安をお祈りしましょう。三輪大神さまのご加護のもとつつがなくお過ごし下さい。

奈良県内の方限定 地鎮祭の祝詞(のりと)をおつくりします(無料です)
せっかくの地鎮祭だから、一生に一度のことだから、どうせなら祝詞奏上も行いたいかたはホウワまでご連絡下さい。ホウワの風水アドバイザーが無料で祝詞をおつくりします。ご依頼の際には

  1. 地鎮祭をとり行う日にち
  2. 施主様のお名前(よみかたもお願いします)
  3. 一緒に暮らす方全員のお名前(よみかたもお願いします)
  4. 建築する場所の正確な住所
  5. 住宅の販売会社の名前と代表者の名前
  6. 住宅の工事会社の名前と代表者の名前

をご用意下さい。どうぞお気軽にご相談、ご依頼おまちしております。

住まい(家)づくりについてもっと詳しく→ 運気の良い家づくり | 家相 土地の選び方と間取り

地鎮祭以外の各種お清めを自分でする場合

お清めをご自分で行う場合もまずは大神神社で「清めのお砂」をいただいてきて下さい。こちらの清めのお砂は三輪の大神さまが鎮まります神体山である三輪山から採取されたものです。ご神威の高い三輪の大神さまのお働きによって浄化されるとともにお護りいただけます。

お清めを必要とするのはこんな場合です

  • 住宅・社屋・工場・倉庫・納屋など建造物を建てる時や取り壊すとき。
  • 建物などを修繕または改修するとき。
  • 井戸や側溝など水に関係する工事、また建築後に改めて電気やガス等の設営・配管・配線等の工事をするとき。
  • 屋敷や庭・敷地等を改善改修のために手を入れるとき。
  • 田・畑・山林・道路・川等土地をいじくるとき。
  • 庭木や樹木を伐採するとき。
  • 転宅や移転など住居また事務所・仕事場を移し別の建物に入居または入所するとき。
  • 開店・開業・開所など新しく事をはじめるとき。
  • 住まいや仕事場、あるいは所有地・所有物で穢や不浄が気になるとき。
  1. 上記にあげた事項のうち工事等作業を行う場合は、その作業の開始前と終了後の二回執り行うとよろしいです。
  2. 転宅・開店等で新規一新する時には事前にその施設をお清めして下さい。(例として転宅の時は入居の前に家を清めます)
  3. 不浄・穢のお清めは事後または気になった時に随時執り行って下さい。

お砂の撒きかた

地鎮祭以外の各種お清めを自分でする場合
まずお砂を撒く方は手水を行い、口を漱ぎ心身をを清めて下さい。(特に大きなお清めをするときには潔斎といって水またはぬるま湯をかぶり心身ともに清めるとよろしいです)

次に大神神社からいただいた清めのお砂を容器(三方・御敷または底の浅い器や皿など)に移します。

次に移した容器を両手で持ち、お清めをする場所の正面に立って心中で「これからお清めをします。どうぞお清めください」と念じ一礼(軽くお辞儀)をします。

次にお砂は撒く人を中心にして左側前→右側前→左側前と三回に分け撒きます。

〈注〉

  • 撒き方はお砂の容器を左手で持ち、右手の指でお砂をつまみ持ち一回ごとに「祓へ給ひ 清め給へ」と唱えて撒きます。
  • 一か所に左・右・左と三回撒きましたら、終わりに「お清め宜しくお願いします」と心中で念じ一礼をします。
  • お砂の量は一か所に一袋を撒く事を目安として下さい。

お砂を撒く場所

土地など広い場所の場合

地鎮祭以外の各種お清めを自分でする場合
土地など広い場所を清める場合は図のように四隅と中央を番号順に清めます。順番は①東北(艮うしとら-表鬼門)→②東南(巽たつみ)→③西南(坤ひつじさる-裏鬼門)→④北西(乾いぬい)→⑤中央の順に。①②③④は中央を背にして外に向き、⑤は入口を背にして中央に向いて撒きます。

マンションなど集合住宅の場合

地鎮祭以外の各種お清めを自分でする場合
地鎮祭以外の各種お清めを自分でする場合



マンションなど室内で直接お砂を撒くことが出来ない場合は図のように所有域の四隅に半紙を敷き(①~④)、①から順に「祓へ給ひ 清め給へ」と唱えながらお砂をお山のように盛り、十日間位おいておきます。期間が過ぎましたらお砂は近くの土に返してください。⑤は入口のところで室内に向かい左→右→左と分けて撒いてください。

自動車の場合

地鎮祭以外の各種お清めを自分でする場合
自動車の場合は図の順番で四輪のタイヤにふりかけて下さい。

狭い場所の場合

狭い場所は外から内に向かって祓いの言葉「祓へ給ひ 清め給へ」と唱えながらお砂を左→右→左と撒くか、一か所にお砂を盛っておくとよろしいです。

病床など

病床を清める場合はお砂を紙・ビニール等でくるんでお布団の下に入れて下さい。