今回のお客様は奈良市で就労継続支援B型や地域コミュニティ型支援食堂などを運営されている法人様。ご依頼内容は法人様が手掛けておられる農場内に野菜栽培に使える井戸を作って欲しいという内容でした。なんでも当初は自分たちスタッフでオーガとスイコを用いて井戸掘りをしてみたものの掘削途中で硬い層に当たり、どうにもこうにもすすめなくなったとの事。水自体は出るものの砂が多く匂いもして、このままでは潅水用として使えないとの事でした。当社としてはお見積り段階で鋼管打込み井戸と掘り井戸の二種類を提案し、今回の掘り井戸作成となりました。

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成

掘り井戸は浅井戸の最高峰です

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成
工事前日までにあった仮設物などお客様の方で片付けていただきました。おかげで作業もやりやすかったです。

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成
深さ2メートルで早くも一つ目の水脈に当たりました。

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成
先ほどまでの砂と比較してより粗い、小石まじりのつぶつぶが出てきましたのでこの深さが最適と判断し掘り止めとします。

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成
井戸枠となる加工を施した塩ビ管を投入し、まわりに単流砕石を入れてゆきます。

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成
ダンプから重機ですくって投入を繰りかえします。

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成
今回投入した砕石は3トン。この砕石の分がすべて地下の貯水槽となるわけです。

地域福祉コミュニティ農場で掘り井戸作成
砕石の投入が終わったら、砂から順に埋め戻します。

膨大な予算を割いて何十メートルも、時には百メートル以上も掘るような深井戸(被圧地下水)は別として、当社が主に手掛ける浅井戸では水量、水質ともにこの掘り井戸が最上級です。これは私の経験上の持論ですが、枯れずに水が出る範囲の中でできるだけ浅い所の水を狙う方が水質も良いように思います。下の方の水って濁っていてカナケが強かったり、ニオイが強かったりすることが多いです。どうしても敷地が狭い場合は仕方ないとして、こちらの農園様のようにそこそこの広さがあるのであれば断然この掘り井戸をおすすめします。