奈良県北葛城郡にあるお客様宅の庭先にて手押しポンプと電動ポンプの両方が使えるハイブリッド型の井戸をつくりました。今回使用した部材は井戸本体として矢太郎Pro、手押しポンプは東邦工業製共柄ポンプ ガチャポン、電動ポンプは寺田ホームポンプ THP-150KS、ハイブリッド化する配管セットが矢太郎Pro用二刀流を使用しました。
工事の流れ







今回の工事は手こずりました。1m2m3mと掘り進み水脈の気配がなく4m目でかろうじて水脈のサインがあり、水を揚げてみたところ水量がとても少なく、50センチだけ打ち足したところ水脈を外れてしまいました。仕方ないので次の水脈を求め5m6m7mと打ち足すものの延々と続く粘土層で水脈発見できず。その後8m9mと打ち足しても粘土層で、これ以上掘って水が出たとしても揚水可能な範囲を超えているのでいったん引き抜くことも考えたが、この深さまで打ち込んだ管は引き抜くことは出来ないのでそのまま地中埋設とし、すぐ隣に再度打ち直すことにしました。今度は浅い層の水脈を発見するためかなり丹念に打ち込んだところ3m少々で水脈のサインがあったのであと50センチ、トータル3.5mで揚水したところ大量の砂とともに豊富な地下水が出てきました。
今回は1本目における自身の判断の甘さ故に手こずったことに反省するとともに、不安げに見られていたお客様にも最終的にはとても喜んで下さったことに胸をなでおろしました。お客様はこの井戸の利用用途として電動ポンプでの庭木の散水がメインとなりますが、断水時における非常用の水確保となるそうでした。