井戸掘りを生業としているプロの井戸屋が迷わず選ぶ本格的な打込み井戸セットです。年間に150本以上、多い日だと1日に3本の井戸を掘る私が、自分自身が使う目的で開発した井戸掘りキットです。とにかく簡単確実で早く、そして楽に仕事ができるように。失敗が許されない井戸職人ならではのこだわりが詰まった井戸セットで、DIYで使うにはあまりにも本格的かも知れませんが、プロにとって優しい道具は素人にとっても優しい道具なのです。井戸掘りについての知識も経験もまったくいりません。井戸が完成するまでずっとメールや電話で私がサポートいたします。どうぞ安心してお買い求め下さい。
矢太郎Proの矢じり

先頭の矢じりは打込み井戸においては心臓部。信頼のおける高い精度と強度が求められます。矢太郎Proの矢じりは鋼鉄の塊を金属加工の業者さまにお願いして旋盤削り出し加工により作っています。形だけを真似したよく見かける「なんちゃって矢じり」とは別物です。

矢じりの裏側に目をやればその差は歴然です。

この強度と精度は削り出しでないと出せません。熟練職人さんによる金属加工です。
ジョイント(ソケット)

ジョイント部の不備は工事トラブルの元で、私自身なんども涙をのみました。二度と無い失敗のために矢太郎Proのジョイントは鋼鉄製。

ねじが貫通している事により締め込むとジョイントソケットの内部で井戸管と井戸管がダイレクトにぶつかります。(たとえぶつかるところまで行かずとも、それに近いほどの強い締め込みが可能です)この作用により最高の強度と長期間トラブルの無い井戸が実現します。
管の肉厚・厚み その強さ圧倒的

厚みの違いは一目瞭然。これほどの肉厚は矢太郎Proだけ。肉厚の違いはそのまま性能差に直結します。
バリエーションはサイズの違う二種類

矢太郎Proは直径42.7mm、矢太郎Pro50は直径60.5mmとなっております。矢太郎Proは主に家庭向きで手押しポンプや小型の電動ポンプ使用が適しております。また、矢太郎Pro50においては主に農園や事業所向けで、より多くの水量を求める方向けの仕様となっております。
価格表
矢太郎Pro(直径42.7mm) | セット内容 | 税込み価格(税込み・送料別) |
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3mセット | 矢じり・先頭管・延長管2・ソケット3・シールテープ・叩き管 セット重量15kg | ¥26,500- |
4mセット | 矢じり・先頭管・延長管3・ソケット4・シールテープ2・叩き管 セット重量20kg | ¥32,000- |
5mセット | 矢じり・先頭管・延長管4・ソケット5・シールテープ2・叩き管 セット重量25kg | ¥38,000- |
6mセット | 矢じり・先頭管・延長管5・ソケット6・シールテープ3・叩き管 セット重量30kg | ¥43,000- |
7mセット | 矢じり・先頭管・延長管6・ソケット7・シールテープ3・叩き管 セット重量35kg | ¥49,000- |
8mセット | 矢じり・先頭管・延長管7・ソケット8・シールテープ4・叩き管 セット重量40kg | ¥54,000- |
9mセット | 矢じり・先頭管・延長管8・ソケット9・シールテープ4・叩き管 セット重量45kg | ¥60,000- |
10mセット | 矢じり・先頭管・延長管9・ソケット10・シールテープ5・叩き管 セット重量50kg | ¥65,000- |
11mセット | 矢じり・先頭管・延長管10・ソケット11・シールテープ5・叩き管 セット重量55kg | ¥70,500- |
12mセット | 矢じり・先頭管・延長管11・ソケット12・シールテープ6・叩き管 セット重量60kg | ¥76,000- |
13mセット | 矢じり・先頭管・延長管12・ソケット13・シールテープ6・叩き管 セット重量65kg | ¥82,000- |
14mセット | 矢じり・先頭管・延長管13・ソケット14・シールテープ7・叩き管 セット重量70kg | ¥88,000- |
15mセット | 矢じり・先頭管・延長管14・ソケット15・シールテープ7・叩き管 セット重量75kg | ¥93,000- |
16mセット | 矢じり・先頭管・延長管15・ソケット16・シールテープ8・叩き管 セット重量80kg | ¥98,500- |
17mセット | 矢じり・先頭管・延長管16・ソケット17・シールテープ8・叩き管 セット重量85kg | ¥104,000- |
18mセット | 矢じり・先頭管・延長管17・ソケット18・シールテープ9・叩き管 セット重量90kg | ¥110,000- |
19mセット | 矢じり・先頭管・延長管18・ソケット19・シールテープ9・叩き管 セット重量95kg | ¥115,000- |
20mセット | 矢じり・先頭管・延長管19・ソケット20・シールテープ10・叩き管 セット重量100kg | ¥121,000- |
延長管1m | 1本 | ¥6,000- |
吸水口つき先頭管1m | 1本 | ¥9,000- |
専用貫通鉄ソケット | 1個 | ¥600- |
打込み用叩き管 | 1本 | ¥900- |
丸鋼削り出し製作 矢じり | 1個 | ¥23,000- |
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矢太郎Proでの工事で必要になる道具
打ち込み作業に必要なもの
打込み作業において最も使いやすいのは井戸打ち専用として製作したホウワハンマーです。主に一人での作業なら10Kg、二人以上での作業なら15Kgがおすすめです。特に15Kgタイプの打撃力は凄まじく、普段は電動ハンマーを使用する私も地盤が硬くて打ち込めない場合の最終手段としてホウワハンマー15Kgを二人がかりで使用します。もちろんある程度慣れた方なら一般的な大ハンマーや掛矢でも打ち込むことは可能ですが、少々パワー不足感が否めないのと的を外して怪我をされませんよう十分に気をつけられて下さい。あと、あれば便利なものとして水平器があります。管を垂直にまっすぐ打ち込むのに助かります。おすすめの水平器はエビス(EBISU) 水平器 ポストレベル ED-POSMB 鉛直出し用でネットショップなどで千円くらいで販売しています。ちなみに私も毎回これを使っております。
ホウワハンマーのコツを教えて欲しい
ホウワハンマーは重さが10Kgのタイプと15Kgのタイプがあり、一般的な工事現場で使われる大ハンマー(4kg前後のものが多い)よりはるかに質量=打込み力がございます。私共も普段の工事では電動ハンマーを使用しておりますが、電動ハンマーでどうしても打ち込めないほど硬い時の最終手段としてホウワハンマーの15kgを二人がかりで打ち込みます。ただし、ホウワハンマーで管を叩くように使うと手が痛いので、下へ投げつける感じで使って下さい。手首のスナップも膝の上下動も最大限にきかせてボールを下へ思いっきり投げつけるように使うと効果的です。さらに複数人がいる場合は二人で片方ずつ持って息を合わせて投げつけると怒涛の打込み力となります。
電動工具を使いたい場合 おすすめの電動ハンマーは日立です

私は毎日が工事なので体力温存のため電動ハンマ(はつり機)を主に使用します。他メーカー製も使ってきましたがこの手の道具はやはり日立製が◎だと感じます。特におすすめの機種はH65SB3という電動ハンマなのですが、こいつはいい仕事をしてくれます。打撃力だけでみればH90などこれよりジュール数の大きな機種も存在しますが、これの良いところは45ジュールと数値もそこそこながら圧倒的な打撃スピードです。打ち込み作業に必要なアタッチメントは㈱清水製作所ラクダの打込アダプターA型で矢太郎Proなら10146番、矢太郎Pro50なら10110番が適合します。他のメーカーでは不安定感はあるものの土牛産業㈱の単管打込棒も使用可能です。電動ハンマについては購入する必要はなくお近くの建設機械レンタル店などでレンタルがおすすめです。ほんの数千円で1日レンタルできますので少しでも楽をしたい方には良い選択肢だと思います。
管のジョイント 締め込みに必要なもの

大型のパイプレンチを2本。パイプレンチでなくともしっかり締め込めるのであればコーナーレンチでもチェーンレンチでもかまいません。パイプレンチも大型となると高いのですが、当社では上記520mmのものを1つ税込み5,500円、2つセットなら税込み10,000円で販売しておりますのでかなりお得です。なお、2本が必要な理由は供回り防止のためです。ジョイント部の気密を高めるためのシールテープはセットに付属しております。
シールテープの巻き方を教えて?

時計回り(右回り)に巻くのは大原則です。そのうえでネジの1山目ははずして2山目からその場で4か5周巻いて下さい。少し引っ張り気味に、テンションをかけてテープがネジ山に食い込むように巻くのがコツです。最後に爪でテープを溝に密着させれば万全です。
管の内部を洗うのに必要なもの
これはほとんどの方がお持ちかと思いますが水道ホースです。打ち込んだ管の先頭まで届く長さが必要です。管の内部を洗う作業は重要で、入り込んできた土砂を洗い出すだけでなく水脈の発見という大切な役割があります。農地などで近くに水道が無い場合はタンクに水を入れてポンプで送水するなどの工夫をされて下さい。他に水脈判定にあれば良いものとして手押しポンプやエアーコンプレッサーが挙げられます。井戸の完成後に手押しポンプを使わないのであれば工事用として安価で手に入る海外製のものでもかまいませんが、使用されるのであれば工事のときにガチャポンがある方が望ましいです。当社では矢太郎Proとネジがぴったり合う国産の最高品である東邦ガチャポンを販売しております。
矢太郎Proの詳しい使い方動画
矢太郎Pro専用の便利な専用オプション
専用オプション 手押しポンプ東邦「ガチャポン」
国内最高品質 矢太郎Proにそのまま装着できて、メンテナンスのいらないプラ玉仕様です。39,000円
手押しポンプも電動ポンプも深さ8mより下にある水は吸えない理由
理科の授業で聞いたこともあるかも知れませんが絶対真空(トリチェリーの真空)があるからです。絶対真空は水銀を76cmだけ吸上げることができるのですが、これを真空度760mmといい、この状態以上の真空はないので絶対真空と呼ばれます。そして水銀を水に置き換えて計算します。水銀の重さは水の13.6倍あるので76cm×13.6=1033.6cm=10.336mと水ならば絶対真空で約10m上がってくる計算になるのですが、これはあくまでも絶対真空が作り出せる環境での話です。市販のポンプではこれほどの真空状態を作り出すことは到底不可能で6mからせいぜい8mまでが限界となります。
誰もが御存知の通り私達が暮らす地上は1気圧(1013ヘクトパスカル)の大気を受けています。コップのジュースをストローで吸うとジュースが上がって口に入ってくるのはストロー中の空気を吸って真空を作り、大気の圧力を利用してジュースを飲んだということです。人間の口と肺がポンプの役目を果たしてジュースを飲んだことになります。
当社では8mを大きく超えるような深さになってしまった場合は吸い上げるタイプのポンプではなく、空気を送って水をあげるエアリフト式(しずかちゃん)をおすすめしております。
手押しポンプの取り付け方がわかる動画
専用オプション 分岐水栓「二刀流」
手押しと電動、両方使える井戸になる
手押しポンプと電動ポンプやエンジンポンプの両方が使える。(全長約370mm)普段使いと停電時の両方で活躍する井戸になります。矢太郎Pro専用分岐水栓「二刀流」13,600円
専用オプション エアリフトポンプ「しずかちゃん」
融雪井戸に抜群。田んぼや畑、養殖池など24時間出しっぱなし、かけ流しの井戸づくりに。10メートルエアホースセットが18,800円、20メートルエアホースセットが22,800円。おすすめのブロアポンプは安永AP-120です。