阪神淡路大震災以降使えなくなった丸井戸
今回のご依頼者さまは大阪府羽曳野市のご家族さまです。先々代のご夫婦が手掘りで掘られた深さ9メートルの水量豊富な丸井戸ながら1995年1月17日発生の阪神淡路大震災を機に水質が悪化し使えない井戸に。しかし、ご先祖が苦労の末につくられた井戸なので使えるものなら安全なかたちで使ってゆきたいとのご相談を下さいました。
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一輪車と人海戦術で安全な井戸へと変貌






工事のスタートはトラッシュポンプを使用し、腐った水と底に溜まったドロの排出です。しかしそれから以降は人海戦術でないと出来ない工事となりました。塩ビ管とはいえ200パイとなれば重さも相当なものでそれを10メートル、しかも屋根のある場所で立て込むという作業には難儀しました。家屋敷の中にある井戸なので搬入路も狭く、一輪車に砕石やクラッシャーをダンプから積んで何度も往復するという猛暑の中での過酷な人力作業とはなりましたが、先々代がおつくりになられた貴重な井戸を現代に蘇らせることが出来たことは作業員一同たいへん感慨深い工事となりました。お客様ご家族にもお喜びいただけたことは本当に良かったと思います。